今住んでいる、家、住宅のキズ
リフォームなどの交換工事ではない方法で傷をなおす方法がございます。
家、住宅の補修屋とは…リフォーム屋、リノベージョン屋ではございません。
意外にもまだあまり知られていない職業です。ご存じの方は、問題解決の選択肢が確実に増えていることでしょう。
アメリカやドイツでは
家具補修の長い歴史がありますが、日本ではまだ比較的新しい職種です。
ただ日本では家具補修よりも家や部屋、建材補修の比率が高そうです。
今あなたの住んでいる新築戸建てやマンション、アパートで発生した傷もどこかの補修屋がなおしているかもしれません。
新築物件から築年数の経った家、部屋のキズや凹み、穴…
普段の生活、引っ越し、部屋の模様替え、小さな工事、ペットにかじられた…
家、お部屋で発生した傷や凹みを交換や取り替え、張り替えせずに部分的に修復するのが、補修屋の仕事です。
とうぜん簡易的な修理ではなく、リペア技術を駆使して、傷がなかったかのように精密に復元します。まるで絵画の復元のようです。
実際、補修屋には美大出身の方が多いです。
傷破損、凹み穴で途切れてしまった木目調の模様、石目柄も現場で色や柄を合わせて丁寧に再現します。
家、お部屋に突然発生したいろいろな傷…
普段の生活の中…物を落としてフローリングに傷、家具を移動した時についた床の凹みや引き摺り傷、
落下物の強い衝撃による廊下にえぐれた深いキズ、部屋じゅう無数にある床の凹みやキズ
フローリングにアイロンの焦げ跡、タバコの火で床に黒い焦げつき
結露の水分、カビによる窓際フローリング染みや変色、ウォーターサーバーや冷蔵庫の故障による水漏れ、部屋に置いた植木鉢の下、犬、ペットのおしっこで膨らんだ床、尿染み、変色
部屋のドア、蹴りやパンチであいた穴、凹みや穴だらけの建具扉、室内ドアの貫通した穴
玄関ドアの凹み、傷、錆びによる腐食や穴、経年の日焼けや変色、退色、ドアのシート剥がれ、ドアの取っ手、ドアハンドルの剥がれや傷
窓枠アルミサッシ傷、バルコニーやベランダのアルミ手摺の凹み傷、アルミ枠の凹み
洗面ボウル割れ、穴、洗面カウンターのキズ
犬にかじられた柱、猫に引っ掛かれた柱
ハムスターやウサギがかじった建具枠、扉
キッチンパネル、キッチンの壁の剥がれ、パネルの焦げあと
レンジフードの傷、吊り戸扉やキャビネットの扉の傷
キッチンカウンターや出窓カウンターの経年劣化や日焼けによる剥がれや変色
浴槽の割れや穴、浴室の壁パネルの傷や凹み、錆による壁の膨らみ
玄関ポーチタイルの割れ欠け
外壁サイディングの穴、壁の割れ凹み
外壁の金属部の水切り凹み変形
…解決方法は交換工事や取り替え一択ではございません。傷の破損範囲や材質にもよりますが、壊さずに再生可能な物も実は多いです。
リフォームなどの交換工事に比べて費用を大幅におさえる事ができます。お部屋の傷だけを部分的になおしたい場合、まずはリペアしてみてはいかがでしょうか?
リペアの場合、施工時間も短く済みます。傷破損の大きさにもよりますが、1日以内数時間で完了です。
解体工事ではないので、大きな音も出ません。事情がある場合も静かにリペア可能です。
とうぜんですが、
一見して修理したとわかる目立つ仕上げではございません。補修屋は傷のついた材質に対して、まわりの色や柄を作り出すのが得意です。木目柄や石目柄も絵を描くように再生します。元々傷が無かったよう自然な風合いでリペア表現いたします。
…思っていた以上の仕上がりに驚くはずです。
リペア方法は大きく分けて、
・塗装仕上げ
・シート貼り仕上げ
2通りの方法がございます。
業者により、両方施工可能な所もありますが、どちらか専門のほうが多いです。
まずは破損部の形を再生します。傷にいきなり色を塗ったり、貼ったりしても凹みはそのままなので、なおったようには見えません。
傷に樹脂を充填しておおまかに平滑にします。欠損部も同様に樹脂を継ぎ足します。
樹脂が硬化したら、サンドペーパーなどで削り、さらに形を整えます。パテ充填と削りを繰り返しながら、精密に形を再生します。
形が出来上がったら、次は塗装です。
現地で色を混ぜてドアやフローリング、アルミの色を作ります。木目調のドアや石目調のタイルの場合、何種類も色を作ります。
筆、塗装機械を使ったエアブラシ、塗装ガンを使い塗装します。傷部分のみを塗るのではなく、傷を中心にやや広い範囲をぼかすように塗装します。塗装しながらも色を微調整して再度作ります。
柄を描きあげたら、艶あわせと保護を兼ねたクリアー吹き付け塗装で完了です。
シート施工の場合、パテ形成(下処理)までは同じ工程です。ドア取っ手や金具類など、貼るときに障害となる物を必要に応じて全て外します。可能な限りシートをきれいに貼りやすい状態にします。
ドアと同柄のシート、パネルと近似色のシートを対象物全面より大きく貼り、不要部分をカットして完了です。
修復業者により単価計算が異なります。
・箇所単価
キズ1箇所あたりの単価、傷のついた材質や傷破損の大きさにより異なります。
メールやLINEで写真の概算見積もりから現地で正式見積もりの流れです。
・時間単価
2~3時間まで、6時間までなどの料金、超過の場合は延長料金、夜間施工の場合は夜間料金、業者により土日料金がかかる場合もあります。
・1日単価(1人工)
主に建設現場の業者に多い単価です。傷の数や大きさに問わず、9時~5時まで、または短時間で半人工など
・お支払方法
業者により違いますが、リペア完了後お支払と先払いの場合があります。
お支払方法は現金、電子マネー、クレジットカードです。
その他出張費、材料費など業者により異なります。
リペア、修復業者により、仕上がりの差が出ます。新品に近い仕上がりもあれば、片手間に色を塗っただけの(さらに色が合ってない)簡易的な仕上がりまで様々です。
リペア料金の高い業者が必ずしもリペア技術も高いとは言い切れないのですが、極端に安い業者は、仕上がり不良が多いと良く聞きます。
リペア技術を身に付けるには、少なくても経験1年、3年目でやっとスタートラインかもしれません。
※技術者のセンスが占める割合が大きい職業です。経験年数が多いから技術力も高いとは限りません。
冒頭でお伝えした通り、美大出身の方が多い職業です。
補修屋の中でも、さらに内容に特化した業者がいます。
■石補修専門
御影石、大理石など天然石の欠けや割れを専門
石のキッチンカウンター、外壁、床、その他石材補修
■浴室補修専門
浴槽や浴室の壁の破損を補修
浴室壁パネルの張替補修、
浴槽塗装コーティングなど
■アルミサッシ、玄関ドア補修専門
アルミサッシの傷、手摺の凹み補修、
玄関ドアのダイノックシート補修や塗装補修
今ではホームセンター、ネットショップなどで、たくさんの補修材料が売られています。代表的なのがフローリング傷に使うクレヨン、家具の傷補修ペンなどです。
3mm以内の極小の傷であれば、多少違う色でも目立たなくなりますが、5mm以上の傷は補修跡が逆に目立つ場合があります。
1cm以上の凹みやキズは、お部屋や建材に対してのキズの位置や箇所数、キズのついた材質にもよりますが、プロに任せるのが良いかもしれません。